20149年3月3日(日) 安全講習会「日本の小学校ってどんなところ?」(県民センター)
参加者:就学前の保護者と児童:6家族(保護者8名、子ど3名)
在校生:1家族(小1男子児童と母)、参加者兄弟:小6兄
ボランティア:5名
昨年度戸塚で開催し、保護者にも講師をして下さった先生にも好評だった 就学前の親子に対する勉強会「日本の小学校ってどんなところ?」を今年度は横浜で開催しました。
講師は、外国につながる児童が多い日枝小学校の国際教室担当で、児童に対する日本語・教科支援に熱心に取り組まれ、また学校内外で、国際教室や外国につながりを持つ児童についての情報発信を積極的にされている高瀬円先生にお願いしました。
来年4月に入学予定のご家族の参加もあり、関心・ニーズの高さを実感しました。日本人ボランティアの参加もありました。小学校に在籍する児童と保護者の方にも参加していただき、直接先輩保護者の話を聞ける場を持ちました。
最初に横浜市教育委員会作成の多言語DVD「見てみよう横浜の学校!」を中国語と日本語で鑑賞予定でしたが、機器の調整不足からテレビ1台のみでの鑑賞となってしまい、急きょ中国語で放送、カンボジアの親子には担当者が日本語で通訳しながら見て頂く形になりました。
その後、実際に用意した教科書や学用品を手に取って見て頂き、わからないことや気になったことを質問してもらいました。
入学式の写真を見せたり女子児童の服装見本を展示したりし、入学式の際の保護者・児童の服装についても説明しました。
横浜市教育委員会が作成した学校生活や通知文の多言語資料「ようこそ横浜の学校へ」も実物を見て頂き、ネットからダウンロード可能であることも伝えました。
高瀬先生からは、特に注意してほしい点、外国つながりの保護者が間違いやすい点を説明していただきました。
学校生活で注意してほしい点(学用品購入の際に注意してほしいこと、連絡帳を毎日見る習慣をつけてほしい、音読の宿題は保護者が分からなくても聞いてチェックを付けてあげてほしい、下着や靴下を付ける習慣をつける、水筒を持参する際の中身、参観日・運動会などの保護者が参加するべき行事、各学年における宿題の量、成績の付け方など)について、とても具体的にお話していただきました。色鉛筆1本1本にも全て名前を記入しなければならないという話を聞き、保護者の方たちはとても驚かれた様子でした。
学級だより、学年だより、学校だよりなど学校からもらう手紙の中で、学年だよりは特に大切で、翌日の予定や宿題、持ち物などが書かれていることも伝えて頂きました。学年だより・学校だよりは実物見本を回覧し見て頂きました。さらに、入学後まずしなければならない「学校納入金」の口座の開設、集金袋での児童経由での集金、保険、国際教室と日本語教室の違いとその役割、母語支援、PTAについても説明して頂きました。
保護者からは、宿題の量について、放課後の過ごし方(はまっ子、キッズクラブ、学童の違いや利用方法など)、成績の評価について、いじめの問題などについて質問がありました。
保護者のみなさんには、何かわからないこと、困ったことがあったら、そのままにせず、まずは担任の先生に相談すること。自分が日本語があまりできない場合には、その点を担任の先生にも理解しておいて頂くことが 子どもが学校でスムーズに生活するためには大切であることをお伝えしました。
子どもたちは、DVDを見終わったところで別活動とし、担当ボランティアと一緒に、ひらがなで書かれた自分の名前を探したり、運筆プリントに取り組んだり、折り紙をしたりして過ごしました。在校生や兄弟も参加してくれ、楽しい時間を過ごしてもらえたのではと思います。
4月に新入学の保護者の方は、入学説明会の資料を持参し、準備する学用品を実物と見比べながらチェックされていました。
また今回の参加者の中には、夏に子どもを呼び寄せる予定の保護者の方もいて「日本の学校について理解できた。とても勉強になった」と言っていただきました。
来年度以降に就学予定の保護者の方の中には「来年もまた説明会に参加したい」という方もいらっしゃり、ニーズが高いことを実感しました。(水本みゆき)
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