2018年12月23日(日)、24日(月・祝) 冬の教室(県民センター)


23日 学習者25名(小学生12名、中学生12名、高校生1名)  ボランティア19名
24日 学習者17名(小学生11名、中学生6名)  ボランティア15名

23日、24日の2日間、県民センターで冬の教室を開催しました。
今回も、グループみらいが市内で開催される冬休みの勉強会と学習支援教室をまとめたチラシを作り、横浜市教育委員会の学校ポストを通じて市内の全小中学校、特別支援学校に配布してくれました。チラシの効果か、国際教室の先生が直接電話で申し込んでくださった子どもも含め、6名の子どもが初めてユッカの会の学習に参加しました。
ボランティア側も、興味を持って問い合わせて下さり、今回初めて参加してくれた方が3名いました。またユッカの会と関わりのある先生からの声かけで、明治学院大学の学生さんの参加もありました。
1日目は学習者が非常に多く、定員60名の一番広い会場もせまく感じるほどでした。全員が1対1の学習ができたわけではありませんが、受検を控えた中学3年生がグループで数学を学ぶ、レベルの近い子ども達がグループで日本語の会話を学ぶなどし、何とかそれぞれが必要な学習を行うことが出来ました。
2日目は、参加予定の学習者が25名ほどだったのに対し、ボランティアの方が10名ほどで、当日朝に急遽再度メールで参加のお願いをさせていただきました。年末のお忙しい時期に急なお願だったにもかかわらず、何人もの方が参加して下さり、最終的には参加した子どもはほぼ全員1対1で学習することが出来ました。ご協力ありがとうございました。
1日目終了時に、ボランティアの方に集まって頂き簡単な反省会をしました。
2日目の学習終了後は、恒例のハンバーガータイム。1年生の閻起豪くんの「いただきます」のあいさつでまだ温かい出来立てのハンバーガーをみんなそろっていただきました。その後、全員が簡単に自己紹介。来日間もない小学生も、がんばって日本語で名前、学年、「中国からきました。よろしくおねがいします。」とあいさつしました。(水本みゆき)

 
 

<ボランティア反省会ででた感想・改善提案など>
・事前に参加する子どもの学習希望内容、ボランティアの支援可能な範囲を把握して、マッチングしておくと当日スムーズではないか(回答:可能な範囲で事前にマッチングしている。申込みなしで参加する子どもも一定数おり、どうしても当日マッチングにならざるを得ない)
・中学生と学習したが、歴史(特に日本史)は母国で全く学習していないので、興味を持ってもらうこと、理解してもらうことが難しい。母語教材や単語帳は助けになる。日本地理(都道府県の名前と位置など)が分かっていないと、歴史の学習も難しい。
・レベルの違う複数の学習者に日本語を教えるのは大変だった。来日半年でもとても上達の早い子どももいた。
・小学校1年生と学習した。持参の算数ドリルに取り組んだが、20分くらいから集中力が途切れてきた。なので、その後は30分やって10分休憩というサイクルで学習した。飽きてきても、時計をみせて「ここまでがんばろう!」と声をかけると30分は学習することができた。学習内容について本人と相談しても良く分かっていない場合が多いので、低学年の場合は開始に保護者と担当ボランティアがその日の学習について話せる時間があるとスムーズに進められる。
・途中で具合が悪くなった学習者がいた。本人は「大丈夫」と言っていたが、前回一緒に学習した時とあまりにも様子が違い、気になったので様子をみているとやはり具合が悪いと言うことだった。普段の様子を知らないとその判断は難しいと感じた。
・何年生でどこまで学習するかがある程度分かっていないと、教えにくい。
・受付はどうしても混雑するので、学習者の顔の分かるボランティアが担当すればスムーズだと思う。
・会話の中で個人的な内容(家族のことなど)にどこまで踏み込んでいいかわからなかった。思い切って聞いてみたら、本人は全く気にせず自分からいろいろ話してくれた。良い時間を持つことが出来た。
・まずはボランティアが自分のことを話し、相手に振るようにすると良いのではないか。
・教材は読む・書くにつながる「日本語読解」(中級)を利用した。「10代でかんがえるべきこと」など、中高生が読むのにちょうどよいと感じた。使いやすい教材だった。
・小学校低学年との学習だったので、できたことをほめてやる気を出させた。

<主な学習内容>
・日本語学習(ひらがな、語彙、日常会話、文法、中級読解などレベルに合わせて)
・冬休みの宿題(算数、国語、漢字、社会)
・教科学習(英語、漢字、算数、数学、理科、国語)
・公立高校入試過去問題(数学)

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