数字だけの外国語
松元 秀弥

   初めての国を旅行するとき、その国の言葉を少しでも知っているか、或いは予備知識があるかによって、思いがけない体験をすることがあります。

   最初の言葉は何と言っても挨拶です。関連する23の言葉を覚え、使ってみましょう。初めてではおかしな発音かもしれませんが、一生懸命発音しようとすれば決して悪感情をもたれることはないでしょう。
   日本に来た外国人がたどたどしく「こんにちは」と云えば、「中々やるなあ」といった感じできき、発音が日本的でないときは相手によっては直してやることも親切の一つです。

   その国に親しみを持つことが何よりもその国を訪れた旅の楽しさであり、それにはどうしてもその国の言葉が理解できることが最も早い方法です。といって、1週間や10日の旅行では欲張って種々言葉を覚えるのも雲を掴むような話です。

   浅く広く即効を期待して、感覚として万国共通である『数字』に登場してもらうことにしました。1、2、3と数えるあの数字です。1〜10まででOKです。旅行中すぐ必要なのはお金です。買物のとき、支払うときの紙幣やコインの種類、お釣りの数、ホテルの電話番号(鍵番号)等々、意外と数字のやりとりが必要なことは多いものです。

   下手でも、まちがっても構わず、1、2、3、4・・・と云ってみて下さい。きっとニコニコして誉めてくれるか直してくれるか、これがきっかけで次なる会話の言葉が交わされることになるでしょう。

   このような考え方で各言語の数詞と3つの言葉、「あいさつ」 「ありがとう」 「はい/いいえ」 を集めて書き並べてみました。外国語といっても日本近隣からアジア、中近東、アフリカの一部等で、ヨーロッパ、アメリカ、アフリカは除外です。

   表をつくるについて、どの様に分類し、統合して書き表すかむずかしいのは、国名と言語名が必ずしも一致しないことです。言語名と主に使用されている国名を後述の一口解説の中に述べてあります。

   それにしても、日本は何とも恵まれた国ですね。一言語というだけでも他国とはずいぶん事情が違います。地勢的なものがその大きな理由でしょうが、他の土地ではほとんど他国・他地域との戦いに明け暮れており、敵であると同時に言語的にも文化的にも強力な集団となったインドヨーロッパ語族。しかしアジアではシナを除いてトルコ語、蒙古語、ツングース語などを用いる遊牧民の間では言語はそれぞれ別の体系を用いることになり、それを統一するような強力な文化が持続発達することがなかったのです。

各言語の数字一覧表(0〜10)
 

 

10

こんにちは

ありがとう

はい/いいえ

 

日本語

レイ

イチ
ヒトツ


フタツ

サン
ミッツ


ヨッツ


イツツ

ロク
ムッツ

シチ
ナナツ 

ハチ
ヤッツ


ココノツ

ジュウ
トウ

1

朝鮮語

ヨン

イル
ハナ


ツル

サム
セツ


ネッ


タソッ

ユク
ヨソッ

チル
イルゴプ

パル
ヨドル


アホプ

シプ
ヨル

アンニョン ハシムニカ
ハセヨ

コマプスムニダ
カムサハムニダ

イエ/ネ
アニヨ

2

中国語
(北京語)

リン

イー

アル

サン

スー

ウー

リュウ

チー

パー

チウ

シー

ニイハオ

シェシェ

スイ/プースイ

3

広東語
(香港、華僑)

レン

ヤッ

イー

サン

セイ

ンー

ロッ

ツァッ

パッ

カウ

サッ

ネイホウ

ドーツェ

ハイ/ムハイ

4

台湾語
(福建語)

コン

チッ

ヌン

サア

シイ

ゴオ

ラク

チッ

ポユ

カウ

サプ

リイホオ

トオシア
カムシア

シイ/ムシイ

5

上海語

リン

イェツ

ニー

セー

スー

ンー

ロッ

チュッ

パッ

チュー

ザッ

ノンホー

ジイアジイア

ズー/ヴァツズー

6

客家語

ラァン

イッ

ニッ

サム

リョオ

チッ

パッ

ギュウ

スツ

ンホウ
イーハウ

ドオチァ

ヘッ/ンヘッ

7

タイ語

スウーン

ヌン

ソオーン

サーム

シー

ハー

ホック

ジュッ

ペューツ

ガオ

シップ

サワッデー

コープクン

チャイ/マイチャイ

8

ラーオ語

スウーン

ヌング

ソオーング

サーム

シイー

ハー

ホク

チュト

ベュート

カオ

シイプ

サバーイディー

コオープチャイ

 

9

クメール語

ソーン

ムオイ

ピー

バェイ

ブオン

プラム

プラムムオイ

プラムピー

プラムバユイ

プラムブオン

ドップ

チュムリァプスォー

オークン

 

10

ヴェトナム語

ホン

モッ(ト)

ハイ

バー

ボン

ナム

サウ

バイー

タム

チン

ムオイ

チャオ(オン)、(パー)、
(コー)、(アイン)、
(チー)、(エム)

カムウン

ヴァン/ホン

11

ミャンマー語

トゥンニャ

ティッ

フニッ

トオン

レイ

ンガー

チャウッ

クニッ

シッ

コー

タセー

ネイカウンバーダラー

チュイズーティン
バーデー

 
12

カチン語

 

ランガイ

ラカウン

マスウン

マリ

マンガ

カル

サニ

マサ

ジャク

カジャイー

チェージュー
カバアサイ

 
13

チン語

カアッ

ニイ

トゥム

リー

ンガァ

グウ

サギイ

ギイアッ

クア

サウム

ダムモウ

ルンダム

 
14

モンゴル語

テグ

ネグ

ホョル

ゴラブ

ドロブ

タブ

ゾルガー

ドロー

ナイム

イョス

アラブ

サインバイノー

バヤルララー

ティーム/ウダイ

15

マレー語

コソン

サトウ

ドゥア

ティガ

ウンパッ

リマ

ウナム

トゥジュ

ラパン

スンビラン

スプルー

     パギ
スラマット トゥンガハリ
       プタン
        マラム

テリマカスィ

ヤー/ティダック

16

インドネシア

ノル

サトウ

ドゥア

ティガ

ウンパッ

リマ

ウナム

トゥジュー

ドラパン

スンビラン

スプルー

           パギ
スラマット シアン
           ソレ
              マラム

テリマカスィ

ヤー/ティダック

17

ジャワ語

ヌル

ストゥンガル

カリ

ティガ

スカワン

ガンクル

ヌム

ピトウ

ウォル

ソンゴ

スドン

            エンジング
スツング スイヤング
            ソントゥン

            (丁寧形)
マトゥール スムバ
               ヌウン
 
18

スンダ語

ノル

ヒジ

ドゥア

ティル

オパッ

リマ

グネッ

トゥジュ

ダラパン

サラパン

サプル

(お元気ですか)
クマハダマン

ヌフンニヤ

 

19

マドゥーラ語

 

セットング

ドゥウツ

トゥロン

ウムパッ

レーマッ

ウヌム

ペットッ

ブッルッ

サンガッ

サポロ

     パギ
スラムッ スィアング
        マルム

マトールカソッオン

エンギ/ブントゥン

20

バリ語

                     

(お元気ですか)
ケンケン

テリマカシ

ンギ/ネントゥン

21

タガログ語

シロ

イサ

ダラワ

タトゥロ

アパトゥ

リマ

アニム

ピト

ワロ

スイヤム

サムプ

               ウマガ
マガンダン ハポン
             ガビ

サラマット

オオ/ヒンディ

22

セブアノ語

シロ

ウサ

ドゥハ

トゥロ

ウパット

リマ

ウノム

ピト

ワロ

シャム

ナプロ

            ブンタク
マーヨン ハポン
            ガビイ

サラマット

オオ/ディリ

23

イロカノ語
(イロコ語)

 

マイサ

ドゥア

タツロ

ウッパト

リマ

インネム

ピト

ワロ

シャム

サンガプロ

              ンガ
ナイムバッグ ビガット
                   アルダウ
              ラドイ

アグヤマナク

ウェン/サナン

24

フィジー語

 

ンドゥア

るア

トル

ヴァー

リマ

オノ

ヴィトウ

ワル

ジイヴァ

ティニ

にーさんぶら
ぶらぶら

ヴィナカ

オイ/

25

トンガ語

 

タハ

ウア

トル

ファ

ニマ

オノ

フィトゥ

バル

ヒバ

ホンゴフル

フェフェハケ

サイペマロ

 
26

ハワイ語

 

カイ

ルワ

コルン

ハー

リマ

オノ

ヒワ

ワル

イワ

ウミ

アロハ

マハロー

アエ/アオル

27

マダガスカル

 

イライ
イサ

ルア

テル

エファチナ

ディミ

エンナ

フィトゥ

ヴァル

シヴイ

フル

マーナオーナ

ミソーチャ

エヌ/チャ

28

ヒンディ語

シューンヤ

エーク

ドー

ティーン

チャール

パーンチ

チャ

サート

アートイ

ナウン

ダス

ナマステ

ダンニャワード

ジーハーン/ジナヒー

29

ベンガル語

シュンノ

エーク

ドウイ

テイン

チャール

パンチュ

チョエ

シャトウ

アートウ

ノエ

ドーシュ

アッサラームアライクム
ノモシュカール

ドンノバード

 
30

タミル語

ブージャム

オニル

イランドウ

ムーンル

ナーンダ

マイントウ

アール

イエール

イエットウ

オンパトウ

パトウ

カーレイワナカム

ナンリ

アーム/イレイ

31

シンハラ語

ビンドゥア

エカ

デカ

トウナ

ハタラ

パハ

ハヤ

ハタ

アタ

ナマヤ

ダハヤ

アーユボーワン

ストウティイ

 
32

チベット語

 

チク

ニイ

スム

シイ

ンガ

ドウク

ドウン

チコウ

タシデレ
ニングンデレ
ツユンモデレ

トウチェ

 
33

ゾンカ語

 

チー

ニー

スム

シー/ジー

ンガ

ドゥル/デュル

デイン

ゲー

グー

チュタム

クズザンポー

カディンチェ

 
34

ネパール語

スウンナ

エク

ドイ

ティン

チャル

パンチ

チャ

サート

アート

ナウ

ダス

ナマステ

ダンニャバード

 
35 ウイグル語

ビル

イッキー

ユチ

トッティ

ベシ

アルテ

イユッテ

セッキズ

トックズ

オン

ヤクシミシズ

ラヒメッティ

 
36 トルコ語

スフル

ビル

イキ

ウチュ

ドゥトル

ベシ

アルトウ

イユデイ

セキズ

ドウズ

オン

メルハバ

サーオル

エヴェトウ/ハユル

37 キルギス語

ビル

エキ

ユチュ

トルト

ベシュ

アルトウ

ジェティ

セギズ

トグズ

オン

サラームアレイクン

ウラクマトウ

 
38 タジク語

シフル

セク

ドウ

セー

チョール

パーンチ

シャシュ

ハフト

ハシュト

ホーフ

ダフ

サラーム

シュクル

 

39

カザフ語

 

ビル

エキ

ウシュ

トルト

ベス

アルトゥ

ジェティ

セギズ

トグズ

オン

セレメトスィズ

ラクメト

 
40 ウズベク語  

ビル

イッキ

ウチュ

トゥルト

ベシュ

アルティ

イエッティ

セッキブ

トコブ

オン

アッサローム

 
41 アゼルバイ
ジャン語
 

ビル

イキ

ユチ

ドヨルト

ベン

アルトウ

イエッディ

セッキズ

ドックズ

オン

サラム

サゴ(ル)

 
42 トルクメン語  

ビル

イキ

ウチュ

ドルト

ベシュ

アルトウ

イエッディ

セキズ

ドクズ

オン

サラム

サグボルソ

 
43 アルメニア語  

メック

イエルクー

イエレク

チョルス

ヒング

ヴェン

ヨート

ウート

イナ

タス

パリー ルーイス 
(Mr)     バルーン  
(Mr)     ディギーン
(Mrs)    オリオルト 

シュノルハガーレム

 
44 グルジア語  

エルティ

オリ

サミ

オトゥヒ

フティ

エクフシ

シュヴィディ

ルヴァ

ツラフ

アティ

ガルマジョベト

グマドロプト

 
45 ウルドゥー語  

エーク

ドー

ティーン

チャール

パーンチ

チェヘ

サート

アート

ノウ

ダス

アッサラーム
アライクム

シュクリヤ

 

46

パンジャー
ビー語

 

イック

ドー

ティンヌ

チャール

パンジュ

チュー

サット

アット

ナォーン

ダス

サトスリーアカール

メールバーニー

ハーン(ジ)/ナイーン(ジ)

47 ディヴェヒ語

スメ

エケ

デー

ティネ

ハタレ

ファヘ

ハエ

ハケ

アシュ

ヌヴァユ

ディハエ

アッサラーム
アレイクム

シュクリヤ

アード、フーン、アー
ン/フンウ、ヌナン

48 ロシヤ語

ノーリ

アダーン

ドヴァー

トリー

チェトウィー

ピャーチリエ

ミコースク

セイユーミ

ヴォーセイミ

ヂューヴァチ

ヂューシャチ

ズドラーストヴィチェ

スパシーバ

ダ/ニエット

49 アラビア語
(フスハー)

スイフル

ワービドウ

イスナーン

サラーサ

アルバア

ハムサ

スイッタ

サブア

サマーニャ

ティスア

アシャラ

アッサラーム

シュクラン

ナアム/ラー

50

アラビア語
(エジプト方言)

 

ワーヘドウ

イトウニーン

タラータ

アルバア

ハムサ

スイッタ

サバア

タマニヤ

テサア

アシャラ

アッサラーム
アレイクム

ショクラン

アイワ/ラー

51

アラビア語
(シリア方言)

 

ワヘド

イスネン

サラサ

アルバ

ハムサ

シク

サバ

スマニヤ

ティサ

アショラ

サラーム
アレイクム

シュクラン

アイワ/ラー
ナーム/ラ
(ベリー)/ラ

52

アラビア語
(モロッコ方言)

  ワーヘソ
ワハドウ
ジュージイ

テレータ
タラータ

アルバア

ハムサ

スイッタ

サブア
サバア

タマーニヤ
ツァーマニア

テイスオード

アシャラ

サラーモ
アレーコム

シュクラヌ

エイエー/ラー

53 ヘブライ語

エフエス

エハット

シュナイム

シュロシャー

アルバア

ハミシヤ

シシャー

シヴァー

シュモナー

ティシュア

アサラー

サラーモ
アレーコム

シュクラヌ

エイエー/ラ

54 クルド語  

ヤク

ドゥー

チャール

ペーンチ

シャシュ

ハウト

ハシュトゥ

ノー

サラーム

マムヌーン

バレー/ナ

55 ダリ語(ペル
シャ語の方言)

セファル
セフル

ヤキ
ヤク

ドウ

セ/セー

チョール
チャール

パンジ

シャシュ

ハフト

ハシュト

ノー

ダ/ダー

サラーム
アライコム

タシャコル

バレー/ネナ

56 パシュトゥ
ー語
 

ヤク

ドらワ

ドゥレー

チャロール

ピンズア

シュパジュ

ウワァ

アタ

ラス

サラーム

タシャックル

 
57 ペルシャ語
(ファールスイー)

セフル

イエク

チャハール

パンジュ

シュシュ

ハット

ハシュト

ノホ

ダハ

サラーム

モッチャッケラム

バレ/ナヘル

58 スワヒリー語

スフリ
シフリ
ジーロ

モヤ

ムビリ

タテウ

ンネ

タノ

シタ

サバ

ナネ

ティサ

クミ

(お元気ですか)
フジャンボー

アサンテサーナ

ンディヨ/

  沖縄語  

ティーチ

ターチ

ミーチ

ユーチ

イチチ

ムーチ

ナナチ

ヤーチ

ククヌチ

トゥー

チューウガナビラ

ニヘーデービル

  アイヌ語  

シネップ

テウプ

レプ

イネップ

アシクネップ

イワンペ

アルクンペ

ツプエサンペ

シネップエーサンペ

ワンペ

イランカラプテ

イセイライケレ

クヌカルワ/ソモ

 

レプチャ語

 

カト

ニヤット

サム

ファティ

ファンゴ

タラク

カキャック

カク

カキョット

カティ

 

 

 


 

解 説

1)朝鮮語

   下段のハナ、ツル、セツ・・・は日本語の一つ、二つ、三つにあたる。「はな」っからは
1から、つまり、最初からの意味である。ついでに「ピンからきりまで」は pinter(ポルトガル) 1から・・・である。

   日本語の数詞とずいぶん似ていてうれしくなる部分もあるが、言語学的にみると非常に異なっている。日本語はチベット語がぴったりするようによく似ている。

   日本語の数詞の特徴は、母音の変化によって倍数関係をなしているということである。

2)中国語

   中国語は広大な土地にNo.1〜5に分類できる漢語の方言があって、会話が通じないくらい違うということであるが、数詞に関する限り1、2は除いて3以下は何となく似ている感じがする。声調は4声で成り立つ。

   中国紙幣には、漢字以外の4種類の文字<モンゴル語、チベット語、ウィグル語、広西チワン族語(タイ語系)>で中国人民銀行の表示がある。

3)広東語

   香港、マカオ、広東省、東南アジア各地や北米の華僑など。返還後の香港では普通語で通じるが、日常語は広東語。

   広東語は中国の他の方言と同様口語(話し言葉)なので、漢字はその発音に当てはめただけのもの。そのため、北京語のように統一された漢字表記はない。声調は6声で成り立つ。

4)台湾語(福建語)

   主として福建省南部、広東省東部で話されている。広東語と同じように話し言葉で、漢字は発音に当てはめただけのもの。声調は7声で成り立つ。

5)上海語

   江蘇省東南地方、浙江省で話されている。話し言葉であるので、漢字表記は発音を表すのみ。

6)客家語

   福建省南部、広東省東北部の梅県がその中心地。客家とは「お客」の意味で、本地人(土着民)に対するもの。客家という言い方は広東語からきている。北京語ではクーチャと呼ぶ。

7)タイ語

   4つの方言に大別される。全体としてラーオ語によく似ている。
      @北タイ方言(9%) チェンマイ盆地を中心とした北部の共通語。
      A東北タイ方言(23%) ラーオ語の方言。住民のほとんどがラーオ族。
      B中部タイ方言(27%) 首都バンコクを中心とした地域。
      C南部タイ方言(8%) タイ族がこの地に来る前の先住民族。

   タイ文字はカンボジアのクメール文字を基にして作られた。しかし、お互いに話しても理解はできない。タイの昔の名シャム、これから鶏、シャモが伝わった。

8)ラーオ語

   タイ東北部(イーサン)の方言と同じである。

   ラオスは多民族国家で、ラーオ族が全体の5割強。

9)クメール語

   アンコール遺跡は9世紀から13世紀にかけ繁栄したアンコール王朝期に建てられたアジア最大の仏教遺跡。アンコールワットは12世紀前半に建てられたヒンドゥー教寺院。

   アンコールトムは12世紀後半から13世紀に建てられた大乗仏教とヒンドゥー教の混合寺院。

   数字は5進法である。キセル(管)、カボチャはクメール語(カンボジア)から伝わった。

10)ヴェトナム語

   13世紀頃、漢字の音と意味をかりて表す合成漢字の「チューノム」というヴェトナム語が考案されたが、複雑難解な文字のため使われなかった。17世紀にフランス神父がローマ字をもとにヴェトナム語のローマ字化を試み、「クオックグー(国語)」の基礎となった。カンボジアには多くのヴェトナム人が働いているので、ヴェトナム語が役に立つことが多い。

11)ミャンマー語

   ミャンマーには少数民族の言葉が多数ある。ミャンマーの7大少数民族は

      ◎カチン族(チベット・ビルマ系)
         カヤー族(カレン系)
         カレン族
      ◎チン族(チベット・ビルマ系)
         モン族(モン・クメール系)
         ラカイン族
         シャン族(タイ系)

   パガン(バカン)にはアンコールワット、ボロブドールとともに世界三大仏教遺跡として名高いパガン遺跡がある。文字は南インド系パーリ文字、ビルマ族はモンゴル・チベット系民族。

12)カチン語

   カチン族(チベット・ビルマ系)の言葉。カチン州を中心にミセン州北部、中国雲南省ジンポー自治州、インドアッサム州などに住んでいる。   雲南省には2省轄市、7専区、8自治州あり、その一つ

   カチンはミャンマー人が呼ぶ言い方で、自分たちのことはジンポーと言う。多くはキリスト教徒である。

13)チン語

   ミャンマーのチン州に住むチン族の言葉。インドのマニプール州の言葉に似ている。

   チンはミャンマー人が呼ぶ言い方で、自分たちのことはゾウミ(ZOMI)と言う。80〜90%はキリスト教徒である。

14)モンゴル語

   モンゴル共和国の公用語。文字はキリル文字。昔は外モンゴルと称した。これに対し、中国自治区は内モンゴルと称し、文字はモンゴル文字(縦書き)。縦書きのみという文字は世界でも珍しい。騎馬族ならではの工夫か。

15)マレー語

   マレーシア、ブルネイ、シンガポールの公用語。ゴム園の労働者として移住したインド人の多くはタミル人で、タミール語も公用語の一つである。

16)インドネシア語

   マレー語を語源として多くの地方語や外国語を取り入れて発展した言葉なので、よく似ている。国内の時差は東部、中部、西部の3地域に分かれている。

   ひと口インドネシア語   “人はオラン、飯はナシ、魚はイカン、菓子をクエ”

17)ジャワ語

   インドネシア全人口の40%、8000万人が使用している。ジャワ島の中部、東部で話されている。西部はスンダ語。

   ジャワ語には普通語のほかに、王権と貴族社会の発展の結果高度に発達した敬語体がある。文字は南インド伝来のパーリー文字をもとにして作られたジャワ文字がある。世界最大の仏教寺院ボロブドール寺院、ジャワヒンドゥーを伝えるプランバナン寺院がある。

   ジャガイモ:ジャワのジャガトラ港より日本に入った。

18)スンダ語

   ジャワ島西部(首都ジャカルタ、州都で学園都市バンドゥンなど)で話される言葉。普通語、敬語がある。

19)マドゥーラ語

   ジャワ島東のスラバヤ市北東にあるマドゥーラ島を中心に話されており、ジャワ語に次ぐ使用人口をもつ。バリ島の半分はマドゥーラ人である。牛レースが有名。

20)バリ語

   インドネシアは9割がイスラムだが、バリ島はヒンドゥー教が中心。インドと同じカースト制もあり、言葉も普通語、丁寧語、高級後の3種類に分かれる。

   動植物など万物に霊魂が宿るとするアニミズムとヒンドゥー教が融合した。バリヒンドゥーの幻想的な世界がある。芸術村のウブドゥ。キンタマーニ
は日本の箱根に似ている。

21)タガログ語

   もともとインド系の文字を使用していたが、現在はアルファベット、ラテン文字(Abakada)を使用している。ローマカトリック 83%、プロテスタント 9%、イスラム 5%。

22)セブアノ語

   セブ島、ボホール島、ネグロス島東部、レイテ島南西部、ミンダナオ島北部、ヴィサイヤミンダナオ地域で使われている。タガログ圏の人や文化が入りつつあり、タガログ語が混入してきている。

23)イロカノ語(イロコ語)

   ルソン島北部。数詞に関する限り、22、23、24はよく似ている。

24)フィージー語

   メラネシアに属する。イギリス統治下でサトウキビの農園が発展し、多数のインド人が労働者として移住。島の人口の半ばを占める。

25)トンガ語

   ポリネシア系。1900年、イギリスの保護領となる。住民のほとんどはキリスト教徒である。

26)ハワイ語

   ポリネシア系。数詞の25、26がよく似ている。

27)マダガスカル語

   面積58.7万km2の大きさで世界第4位の島。インドネシア系とアフリカ系の混血人種が主体で、マルガッシュ人と言われる。言語もインドネシア系で、バンツー、スワヒリ、アラブ、英語、フランス語の影響を受けている。公用語はマルガッシュ語とフランス語である。

28)ヒンディー語

   インドの公用語の一つ。インド北部で広く通用する。ウルドゥ語とほぼ同じだが文字が異なる。

   ヒンディ----デバナーガリ文字。文字の上を一本の線でつなげる。ミローレーカーが特徴。
   ウルドゥ--- アラビア文字

   インドは多言語国家で、紙幣には15の言葉で金額が記されている。国内には各州ごとに18の公用語があるため、準公用語である英語が共通語として広く普及している。

29)ベンガル語

   バングラディッシュの国語。インド西ベンガル州の公用語。

   ここにはインド最大の都市カルカッタがある。隣接するアッサム州、オリッサ州、ビハール州、マニプール州、メガラヤ州などでも話されている。バングラディッシュはイスラム教83%、ヒンドゥー教16%。

30)タミル語

   インド南東のタミルナードウ州の公用語。インド人(印僑)が多く住むスリランカ、マレーシア、シンガポールでも公用語の一つになっている。

   北インドは小麦(ナーンチャパティ)が主食で、肉料理(タンドリーチキンなど)が中心だが、南インドでは米が主食で菜食主義者が多い。サンバル:野菜入り豆カレー

31)シンハラ語

   スリランカの公用語。口語と文語がある。

32)チベット語

   チベット自治区、青海省、四川省、甘粛省、ネパール、インド、ブータンの一部で話されている。数字の発音は日本の数字と非常によく似ている。区都はラサ、「神の土地」を意味する。

33)ゾンカ語

   ブータン王国の国語だが、方言が多数あるため、実際には英語の方が通じる。西ブータンがゾンカ語、東ブータンはシャチョップカ語、南ブータンはネパール語が中心である。文字はチベット文字からの借用である。

   ゾンカ:ゾン----城砦、カ----言葉

   主食は米、乳製品。唐辛子(エマ)は欠かせない。

34)ネパール語

   公用語であるが、多くの言語が混在する。ブータン中南部、インド東部のシッキム、アッサム、ダージリンなどで通用する。世界で唯一ヒンドゥー教を国教と定めている。

   最高峰エレベストをいただくヒマラヤの国である。エレベストはネパール語でサガルマータ、チベット語でチョモランマ。

35)ウイグル語

   トルコ語系言語。新疆ウイグル自治区(日本の約5倍)で話されている。アラビア文字(改良型)。1976〜1982年はローマ字表記が使われていた。首都はウルムチ。

36)トルコ語

   トルコ語はトルコ共和国、ブルガリア南部と北東部、ギリシャ東部、北キプロスなどで使われ、ドイツにもトルコ人が多数いる。97%はイスラム教。政教分離を実現しているので、アルコールを飲むのはOK。ラクが有名。ブドウを原料として作られる45度位の酒。

   同じ系統の言語:  アゼルバイジャン語(アゼルバイジャン)
                             トルクメン語(トルクメニスタン)
                             ウズベク語(ウズベキスタン)
                             カザフ語(カザフスタン)
                             キルギス語(キルギスタン)
                             中国のウイグル語
                             タタール語
                             ヤクート語

   旧ソ連諸国のトルコ系6カ国会談でサマルカンドに集合
                             タジキスタン(ペルシャ語系)
                             カザフスタン
                             ウズベキスタン
                             アゼルバイジャン
                             キルギスタン
                             トルコ

37)キルギス語

   キルギスの公用語。チュルク諸語の一つ。カザフスタン、タジキスタン、ウズベキスタン、中国新疆ウイグル自治区で通用する。

38)タジク語

   主にタジキスタンに住むタジク族の母語で、ペルシャ語の一種。イスラムスンニー派

39)カザフ語

   カザフスタンの公用語。

40)ウズベク語

   ウズベキスタンの公用語。イスラムスンニー派

41)アゼルバイジャン語

   アゼルバイジャンの公用語。キリル文字からラテン文字への変更が決議された。イスラムシーア派

42)トルクメン語

   トルクメニスタンの公用語。トルコ語とは6割くらいが共通の語彙。イスラムスンニー派で、トルクメン人は騎馬民族。

43)アルメニア語

   東方語(アルメニア)と西方語(トルコ南西部キリキア方言)に大別される。同じアルメニア文字を使っているが、発音の異なる部分がある。アルメニア文字は405〜407年にメスロプシュトツが作った。アルメニア正教

44)グルジア語

   グルジア人の母語。グルジア人はスラブ系やチュルク系とは異なる民族。自分たちの国をサカルトヴェロ(グルジア人の国)と呼ぶ。英語ではジョージア(GEORGIA
)。文字は、ギリシャ文字を基として工夫、改造したものらしい。

   グルジア正教            36.6%
   ロシア正教               10%
   イスラムスンニー派    11%

45)ウルドゥー語

   パキスタンの公用語。80%の人が理解するが、母語として話す人は10%弱。他はシンディ語、パンジャビー語、パシュトウ語、バルチ語を話している。インドのヒンディ語とは文字が異なるのみ。インダス文明で有名なモヘンジョダロ、ハラッパなどがある。

   ウルドゥー文字はアラビア語28文字、ペルシャ語4文字、ヒンディー語3文字、計35文字で表される。パキスタン(PAKISTAN)は PUNJAB、AFGHAN、KASHMIR、SINDH、BALUCHESTANより命名された。

46)パンジャービー語

   インド、パキスタン両国にまたがるパンジャーブ地方で話されている言葉。但し、文字が2種類あり、インドではゲルムキー文字(スィーク教徒の文字)、パキスタンではウルドゥー文字が使われている。

47)ディヴェヒ語

   モルディブの公用語で、ターナス文字(Thaana)で表記する。右から左に読む。

48)ロシア語

   ロシアの公用語。スラブ語派というグループに属する。

      @東スラブ:ロシア語、ウクライナ語、ベラルーシ語
      A西スラブ:ポーランド語、チェコ語、スロヴァキア語
      B南スラブ:ブルガリア語、セルビア=クロアチア語

   ロシア人82%、タタール人、ウクライナ人、
   ロシア正教、イスラム教

49)アラビア語(フスハー)

   アラビア語は中東11カ国、アフリカ9カ国で使われている。フスハーはアラブ諸国全体に通じる公用語である(書き言葉やニュースなど)。アシミーヤは各地で独自に話される方言のようなもので、主なものはエジプト方言、シリア方言、モロッコ方言。

50)アラビア語(エジプト方言)

   広くアラブ世界に通用する。カイロ(カーヒラ)はアフリカ最大の都市である。

51)アラビア語(シリア方言)

   主としてシリア、レバノン、ヨルダンで通用する。

52)アラビア語(モロッコ語)

   モロッコ、チュニジア、アルジェリアの3カ国をまとめてマグレブ(日の沈むところ)という。旧宗主国のフランス語がよく通じる。

53)ヘブライ語

   ヘブライ語はイスラエルの公用語で、右から左に読む。ユダヤ人はヘブライ語、アラブ人はもう一つの公用語アラビア語を使用する。イスラエルにはユダヤ人移民が多数いるため、ウルバンという教育制度に基づいてヘブライ語の普及に努めている。

   ユダヤ教81%、イスラム教15%、キリスト教3%

54)クルド語

   イラク、イラン、トルコ、シリア、アルメニア、アゼルバイジャン、グルジア、トルクメンにまたがった、クルディスタンに居住する山岳民族クルド人の母語。人口は約1600万人。アラブ人、トルコ人、イラン人に次ぐ民族グループだが、自らの国家をもたない。文字は方言、地方によって異なる。

55)ダリ語

   アフガニスタンの公用語。タジク族その他6〜7族の母語である。ペルシャ語の方言と考えると分かりやすい。語彙的にはインド系言語や英語からの借用語が多い。

56)パシュトゥー語

   アフガニスタンの公用語。アフガニスタンからパキスタン西側のパシュトゥーン族(パタン族)によって話される。アラビア文字を使い、右から左に読む。アラビア語、ペルシャ語、インド系言語からの借用が多く、またペシャワール方言にはウルドゥー語の影響が大きい。

57)ペルシャ語(ファールスィー)

   イランの公用語。他にアフガニスタン、イラク、タジキスタンなど中央アジアで通じる。

   イランは多民族国家、トルコ人のチュルク系言語、アルメニア語、ヘブライ語、アッシリア語、アラビア語、北西部のクルド語が話され、ペルシャ語はリンクランゲージ(共通語)として機能している。イスラム教シーア派

   ペルシャ文字:アラビア語28文字、ペルシャ語4文字、計32文字

58)スワヒリー語

   タンザニア、ケニアを中心とした地域に広く共通語として話される。アラビア語からの借用語を多く含んでいるが、バンツー語族に属する言語である。語順は英語に似ている。現代のスワヒリー語には英語からの借用語も多い。

   かつてアフリカ映画「シンバ ハタリ!」が日本でも上映された。題名の意味は「ライオンだ、危ない!」だったと思う。

サンスクリット

   古代インドの雅語・文章語。インド・ヨーロッパ語のもとであるから、ギリシャ語・ラテン語などの西洋古典語と姉妹関係にあるが、とくに古イラン語とその底流では類似している。

   サンスクリットはバラモン文化の波及に伴ってビルマ、タイ、カンボジア、ジャワなど南海諸島に伝播し、仏教の儀式はサンスクリットを日本にまでもたらした。旦那(だんな)、袈裟(けさ)、奈落(ならく)等



■附1

<A> かくして言語を比較、その関連を調べる場合、先ず基本単語を比較する(過去にさかのぼって調べる)。次に文法上の類似点を調べる。

   その基本単語の一つ数詞について鑑賞(Appreciation)してみよう。ヒラガナで表記しているので本当の音は伝わってこないが、それでも何となく似ている、違っているという感じはあると思う。

<B> 東南アジアにおけるインドネシア諸島から東にかけて3つの言語派に分類できる。
      @インドネシア語派   台湾土語、タガログ語、ピサヤ語、イロカノ語、チャモロ・パラオ諸語
                                   インドネシア語群、マダガスカル語群
      Aメラネシア語派      ニューカレドニア、フィジー
      Bポリネシア語派      マリオ(ニュージーランド)、タヒチ、ハワイ、サモア、トンガ

   ほとんどの言葉で「5」を「リマ」という(手のこと)。

<C> ペルシャ語とアラビア語は日本語と中国語くらい異なる。ペルシャ語は英語、ドイツ語、フランス語などと系統を同じくする言語である。更に、インドのヒンディ語とは極めて近い関係にある。学問的には、インドヨーロッパ語族に属するインドイラン語派のイラン支流言語の一つである。

   トルコ語やアラビア語とは系統を異にするとはいえ、同じイスラム文化圏の言語で、特にアラビア語は日本語における漢語、あるいは英語におけるラテン語に等しい関係にある言語といえる。

<D> 手の指は10本だが、足の指まで数えて20進法を使っている人々がいる。
         グリーンランド、エスキモー、アメリカンインディアン、メラネシア、ロイヤルティ諸島、
         バスク語、レプチャ語、アイヌ語

   日本でも「はたち」、「はつか」、「一帖(半紙20枚)」など20を区切る言葉がある。カンボジア(クメール語)は5進法である。

<E> かつて日本では8進法が存在したのではないかとの説がある。8が1単位になって多いことを表す。
       八咫鏡(やたのかがみ)、八つ頭、八岐大蛇(やまたのおろち)

   伝説の人、武内宿禰は五朝に仕えた古代有数の功臣として、200歳以上の天寿を全うしたということになっているが、もしこの歳が8進法ならば、10進法で128歳であるから有り得ないことではない。何と夢のある話である。

<F> 片手の指が4本であったならば、おそらく8進法で数えたであろう。そして、コンピュータ(ディジタル)はもっと人々の理解が速く、安上がりにできたのではないかと思われる。(8進法と2進法は本質的に同じである)

<G> 「ゼロ」はインドで発見(発明)され、あらゆる土地に広がっていったのであろう。一方、最近の研究で、マヤ文明でも「ゼロ」は発見されており、スペインの徹底的侵略にあってほとんど破壊された。現在、マヤ語の解読が少しずつ進行中という話である。

<H> レプチャ族は、最近まで鎖国していたヒマラヤ山中の小国シッキム(ネパールとブータンに挟まれた土地)の少数民族である。鎖国がやっと解けて入国できるようになり、レプチャ文字の活字と新聞があることが確認された。文字はチベット文字を横倒ししたいとも不思議な文字をもっている。20進法である。



■附2

アフリカの諸言語(グリーンバーグ等による分類)

アフロ・アジア語族(旧名セム・ハム語族)
   ●チャド諸語               ハウサ語(ナイジェリア等)など
   ●ベルベル諸語(サハラ砂漠)
   ●クシュ諸語               ソマリ語(ソマリア)、オロモ語(ガッラ語)   (エチオピア)
   ●オモ諸語(エチオピア)
   ●古代エジプト語(死滅)
   ●セム諸語                ティグレ語・ティグレニャ語・アムハラ語(エチオピア等)
                                   ヘブライ語(イスラエル)、アラビア語(北アフリカからアラビア半島)

ナイル・サハラ語族
   ●ソンガイ語(マリ、ニジェール)
   ●カヌリ語(ナイジェリア)
   ●マバ語(チャド)
   ●フル語(スーダン)
   ●シャリ・ナイル語群    ヌビア語(スーダン)、ランゴ語・アチョリ語(ウガンダ)、
                                   ルオ語(ケニア)、ディンカ語・ヌエル語・バリ語(スーダン)、
                                   カラモジョン語・テソ語(ウガンダ)、トゥルカナ語(ケニア)、
                                   マサイ語(ケニア・タンザニア)、ナンディ語・スク語(ケニア)、
                                   サラ語(チャド)、ルグバラ語(ウガンダ)、マングベツ語(ザイール)

ニジェール・コンゴ語族(コンゴ・コルドファン語族)
   ●西大西洋諸語          ウォロフ語・ジョラ語・セレル語(セネガル)、
                                   バラニ語(ギニア・ビサウ)、テムネ語(シエラレオネ)、
                                   フラ語(フラニ語、フルベ語、フルフルデ語)(セネガル〜カメルーン)
   ●マンデ諸語              ソニンケ語・マリンケ語・バンバラ語(マリ)
                                   デュラ語(コートジボアール)、スス語(ギニア)、メンデ語(シエラレオネ)
                                   クペレ語(リベリア)、サモ語(ブルキナファソ)
   ●グル諸語                セヌフォ語(コートジボアール)、モシ語(ブルキナファソ)
   ●クワ諸語                 バサ語(リベリア)、エウェ語(トーゴ)、
                                   アカン語(コートジボアール、トーゴ)、ガー語(ガーナ)、
                                   ヨルバ語・ヌペ語・イドマ語・イボ語・イジョ語(ナイジェリア)
   ●ベヌエ・コンゴ諸語    ジュクン語・イビビオ語・エフィック語・ティブ語(ナイジェリア)、
                                   バントゥ諸語
   ●アダマワ・ウバンギ諸語
                                   ンベレ語・ンブム語(カメルーン)、グバヤ語・バンダ語(中央アフリカ)、
                                   サンゴ語(ザイール)、ザンデ語(スーダン、ザイール)
   ●コルドファン諸語(スーダン)

コイサン語族(ボツアナ、ナミビア、タンザニア)

バントゥ諸語
      バミレケ諸語・バサ語(カメルーン)、ファン語(ガボン)、コンゴ語(コンゴ、ザイール)、
      リンガラ語・モンゴ語・ルバ語・ナンデ語(ザイール)、
      キンブンドゥ語・ウンブンドゥ語(アンゴラ)、ルワンダ語(ルワンダ)、ルンディ語(ブルンディ)、
      ガンダ語(ウガンダ)、キクユご・カンバ語・ルヤ語(ケニヤ)、スクマ語(タンザニア)、
      スワヒリ語(東アフリカ)、チェワ語(マラウィ、ザンビア)、
      ベンバ語・トンガ語・ロズィ語(ザンビア)、ショナ語・ンデベレ語(ジンバブエ)、
      マコンデ語・ヤオ語・マクア語(モザンビク)、ツアナ語(ボツアナ)、ソト語(レソト)、
      スワティ語(スワジランド)、ペディ語・ヴェンダ語・ズールー語・コサ語(南アフリカ)、
      オヴァンボ諸語・ヘレロ語(ナミビア)

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