2018年3月24日(土) ボランティア交流会(フォーラム)

参加者:10人
今年も戸塚でのボランティア交流会は、午前の春の教室に引き続いて開催しました。
参加者の大半は春の教室に参加された方でしたが、ボランティア希望の方お一人を含め、活動歴の長い方・活動を始めて日の浅い方、普段は成人と学習されている方、子どもと、子どもと成人両方と学習されている方、活動場所が戸塚、横浜、東戸塚と 様々な活動スタイルの方が参加され、普段はお会いしない方の声が聞ける機会になりました。

はじめに ユッカの会の12月に提出した文化庁の調査から ボランティアと学習者の概数や学習希望とボランティア希望の状況を報告しました。
<ボランティアと学習者の概数>
ボランティア約160人
学習者210人強(アジア約170人(うち中国110人)、南アメリカ約20人ヨーロッパ・北アメリカ約10人)
学習者210人中子ども約90人
<学習希望とボランティア希望の状況>
週3、4件の学習希望の問い合わせがあり、ボランティアとして会員になってくださる方も月3、4人はあるが、希望の曜日や時間が合わず 待っている方が学習者、ボランティアとも常にある。待っている子ども対象に、横浜で月2回程度不定期の学習支援をしている。

その後 稲積さんが ボランティア活動をするなかでよかったこと・困ったことを話され、参加者が順に自己紹介とともに自身のよかったこと、困った体験などを話しました。
よかったことでは、はじめは学習にやる気を持てなかった子どもが真剣に取り組むようになり進学を希望するようになった、入試や資格試験などに合格したなど、学習者との信頼関係が結べた・学習者の成長が感じたられた経験が多かったです。
困ったことでは、適切な教材の選択が難しいことや 成人の学習でなかなか進歩が見られない場合などが出ました。保育園で働いているボランティアの方からは 保護者が家庭で子どもに母語で話しかけるので外国につながる子どもの日本語の伸びが遅いというお話がありました。他のボランティアの方からは日本語の伸びが遅くても 保護者は自分の言葉で子育てしたほうがよいのではないかとの意見が出ました。

今回出していただいた子育てと言葉についての課題などは、子育て中の学習者と勉強しているボランティアは 保護者の心配ごととして多くの方が耳にされていると思いますし、母語ではない言語環境で育つ子どもの言葉の獲得については 多くの研究がされています。
今後 ボランティア交流会の際に、日本語教育や子ども支援、外国人支援で最近活発に議論されているテーマについて、ユッカの会のボランティアの方々がどのような体験をされているか話し合ったり、研究の知見を共有できたりするのもよいのではないかと思いました。(ボランティア 木野美穗)

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