2017年3月28日(火) 理科実験教室(県民センター)


 参加した生徒たちは新小学1年生から新高校1年生までの17名、ボランティアの先生方は8名の方が参加されました。低学年の生徒の中には付き添いのお母さんもいらして、子供たちと一緒に実験を体験しました。

 今年の実験は「望遠鏡とピンホールカメラを作って遊ぼう!」と題しまして、光の進み方と物が見える原理を勉強しました。
原理の理解は小学生低学年には難しいかなと心配しつつ、楽しい工作の時間が過ごせればいいなあ・・・との希望を込めて作った題目でしたが、実のところ子供たちが楽しめるかどうか当日まで心配がありました。事前の準備段階では上手く行ったと私は満足でしたが、家内に見せると良く見えないとの感想で、心配が増幅されて当日を迎えました。

 当日の原理説明は物理が得意なボランティア須藤さんにお願いして講義をしていただきました。難しい内容にもかかわらず子供たちは熱心に話を聞いておりました。実験に移ると一転、子供たちは楽しそうに説明通りに作業しました。実験は2つ行いました。

 まず実験1望遠鏡を作ろう。ガラスのコップと拡大鏡(虫眼鏡)という身近にあるものを使っての望遠鏡を作りました。コップの底の凹レンズと拡大鏡の凸レンズを組み合わせたガリレイ式望遠鏡です。これの改良型望遠鏡では月のクレーターを発見したという話の説明がありましたが生徒たちに正しく伝わったかな?工作は簡単に作れましたので早速子供たちはあちらこちらを見て回っておりました。身近なもので物が大きく見えることに驚いていたようです。
 次が実験2ピンホールカメラを作ろう!です。光の直進性を勉強する実験です。今回は黒紙を使用して外筒、内筒は糊を使って工作しましたが、手に糊をべったりつけてしまったり、失敗してしまった子供には予備のもので作り直してもらったり、色々ありましたが、ワイワイガヤガヤと楽しそうに何とか全員作ることが出来ました。さて、そのカメラの出来具合ですが見えて喜ぶ子供、外の明るいところを探して見る子供、あちこち飛び回って楽しそうに遊んでいたのが印象的でした。

 今回の実験の原理を理解するのは、小学生にはちょっと難しかったかもしれません。ただ、身近な品物で実験できること、紙を使っての工作でモノ作りが勉強できことなどが、子供たちの思い出に残ってくれればと思いつつ今年の理科実験を終わりました。
 今回の実験は須藤高史さんが一緒に準備してくれました。ご協力ありがとうございました。(信濃孝之)

 
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