2016年12月23日(金・祝)、24日(土) 冬の教室(県民センター)


参加者
23日 学習者:34名、ボランティア22名
24日 学習者32名、ボランティア16名

冬休みが始まってすぐの2日間、冬の教室を開催しました。
学習者からの申し込みがあっという間に20名を超え、ボランティア不足が予想されたため再度メールで皆さんに参加をお願いさせていただきました。
年末のお忙しい時期にもかかわらず多くのボランティアの方がご協力くださり、子供たちは2日間それぞれ自分に合った学習をすることができました。ありがとうございました。

今回も、やはり来日間もなく日本語の学習を希望した学習者がかなりいました。
小学校高学年から中学生の日本語初期の学習者は、グループで動詞の活用、形容詞などを学習しました。
ホワイトボードに書いたり、お互いに声に出して言ったりしながら楽しそうに学習していました。
12月の初めにブラジルから来日したばかりの姉弟はポルトガル語が併記された教材も使いながら、家族の名前やあいさつ、数字、指示語などを学習しました。
また、日常生活で使う会話や数学で使う用語などの読み書きを学習した学習者もいました。

 
 

学校の宿題を持ってきた学習者も多く、小学生は漢字の学習や、算数ドリル、社会の宿題などをやりました。
「今年の1文字」や「歯磨きカード(休暇中の生活習慣の記録)」を持ってきた小学生もあり、このような宿題も日本の学校独特のものなので、慣れるまでは子どもも保護者も大変なのだろうと思いました。
来日間もない小学校低学年のグループには、日本人ボランティアとともに中国からの留学生の方に一緒についていただき、中国語で通訳をしながら学習しました。
この留学生の方は、現在横浜国立大の大学院に在籍されていて、ご自身もユッカで日本語を学習していますが、自分もボランティアとして何か活動できれば。。と今回参加してくださいました。
滞日年数が浅く、特に低年齢の学習者については、母語でのサポートが安心感につながり、積極的に学習に取り組めることもあるので、可能であれば今後も日本語学習者にこのような形で参加していただけるとよいなと思いました。

 
 

小学5年生の男子児童二人は、お互い競い合ってしっかり学習できたようでした。1日目は算数は分数の掛け算と割り算・文章問題、さらに英語を先取りして学習。2日目はボランティアの三谷さんが作成してくださった国語の漢字プリントと英語、ことわざやかるたなども利用し、担当したボランティアの方が工夫してくださり、楽しく学習できたと思います。
小学校6年生の二人は、2日間一緒に同じボランティアに担当していただき、学校の漢字の課題、少数の計算、立体の体積や量の単位について学習しました。
学校の課題の数学や英語のワークに取り組んだ中学生もいました。横浜市と川崎市の中学校で教科書が違うのですが、一緒にワークをやっていると英語の語彙などは共通のものが多く、お互いに確認しながら進めることができました。

三谷さんが毎回作成してくださる教材プリントは、今回も多くの学習者が活用させていただきました。レ
ベル別の漢字読み書きプリントは小学生・中学生ともに利用しました。
中学生の数学と英語の学習では、学年別の教材を使ってこれまでの復習や苦手な問題の確認をすることができました。
入試を控えた中学3年生は、三谷さんが作成してくださった入試過去問と模擬試験に挑戦しましたが、来日間もない生徒が多かったため、問題の日本語の読み取りが難しかったようです。担当ボランティアからは、「英語や数学の問題を説明しても、日本語がどこまでわかっているのかわからず、難しかった。」「数学の計算問題はできるが、文章題は日本語が分からず解けない」との感想がありました。
歴史の勉強をしたいという中1と中3の生徒は、学年は違いましたが日本と世界の古代史をお互いに質問しながら一緒に学習しました。
高校生は、英語での感想文に取り組みました。

 
 

今回も、グループみらいが「冬休みの勉強会」のチラシを作成、教育委員会経由で各学校へ配布してくださり、このチラシをもって初めて参加した学習者が何人もいました。

2日目の最後には、恒例となっているハンバーガーを食べながらの自己紹介タイムをとりました。
小学校2年生の男の子にい「いただきます」の挨拶をお願いし、恥ずかしがりながらも声かけをしてくれた姿に参加者の皆さんにも笑顔がこぼれていました。
学習者の陳さんが「みんなへのクリスマスプレゼント」と手書きのイラスト付きでお菓子を差し入れてくださり、ハンバーガーと一緒に頂きました。

最後はお互いに「よいお年を」の挨拶で解散となりました。
教材の片づけ、教室の机の移動などまで多くのボランティアの方が残って手伝ってくださり、無事終了することができました。ありがとうございました。(水本みゆき)

 
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